神社紹介

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八雲神社

社伝によれば、平安京で行われた祇園御霊会の翌年(八七〇年)に全国の主要地に七社 須佐之男命をまつる祇園社を勧請創建しました。当八雲神社はこの時の一社となります。始めは松ヶ島(現・松阪市松ヶ島町)の弥勒院に勧請したと伝わっており、1588(天正16)年、蒲生氏郷が松坂城を築城したとき、松ヶ島から現在の場所に移りました。

以来この伊勢國 松坂の『総産土神』としてお祀りされ「松阪祇園祭」が続けられてきました。今でも祭りには、元禄時代に作られた神輿(文化財)が拝殿に飾られ、共に拝殿にあります。紀州徳川家城主の扁額には江戸時代からの印章 松坂祇園祭が使われています。ながらく祇園社 牛頭天王社などの名で親しまれてきましたが、明治はじめの新法令により、全国の神社は総て 〇〇神社と名づけることとなりましたため、当社は須佐之男命をまつる神社としてふさわしい名前ということで須佐之男命のおよみになりました和歌より「八雲神社」と名づけられました。

元和5年(1619年)紀州藩主 徳河頼宣候より代々の紀州候に崇敬をいただくことで「松阪総産神」(産土神)と称えられ、神輿巡幸の先頭に「松阪惣産神」の銘のある提灯を掲げ歩き、氏子外地域からも神前提灯を奉献いただくなど、広く信仰を集めておりました。

和歌
「八雲立つ 出雲八垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」

この歌は 須佐之男命が櫛名田比売命と 結婚したときに詠んだ歌とされ最初の和歌 といわれています。⦅雲が幾重にも湧き上がるように 幾重にも重ねた垣を作っている 新妻を迎えるその新居の垣を⦆という意味で、この歌から神社の名前がきております。よって「やくもじんじゃ」と濁らずによみます。

御祭神

建速須佐之男命
(たけはやすさのおのみこと)

櫛名田比売命
(くしなだひめのみこと)

八雲神社の主祭神須佐之男命は 天照大御神の弟神として生誕します。八岐大蛇(やまたのおろち)退治の神話などで大活躍するので、親しみやすい神様ではないでしょうか。名前の意味は 「すさむ、すさぶ」と同義で勢いが盛んなこと、勢いの赴くままにふるまい、場合によってはとどめがたい状態になることを指すので「荒くれた男」 ともいえます。いろいろな事件を起こした神様ですが、姉である天照大御神の「岩戸に隠れ」が有名です。この罰として須佐之男命は罪を贖うために【祓(はらえ)】をおこなわれます。この【祓】はとても重要な神道儀礼で、この時がその起源ともいわれます。この【祓】によって須佐之男命は劇的に変わり、大蛇退治の英雄神となり、命を助けた櫛名田比売命と結婚、和歌の始祖神とも崇められ、その後国土開拓の偉大な神である大国主命の親神ともなります。【祓】の神様でもあるということですね。

須佐之男命は 首都・平安京の守護神として 京都八坂神社に創祀されます。当時、多くの人命を奪う 流行病(はやりやまい) の原因は 疫病神の祟りとされており、毎年、梅雨の時期から真夏頃に訪れるこの災いを 旧暦六月十五日を中心に 須佐之男命の優れて力強い神威によって 祓い清めることで安全な暮らしを守ってきました。これが祇園御霊会=祇園祭の始であり疫病退散の神様でもあります。

末社

山神社

白粉町、西之庄、新町、川井町、日野町、湊町、平生町、櫛屋町の各町からいらっしゃった神様です。御祭神は大山衹命(おおやまづみのみこと)、御神格は山の神・海の神・酒造の神・武神。伊耶那岐命、伊邪那美命(イザナギ、イザナミ)の「国生み」の後に生まれた神でオオヤマツミは大いなる山の神の意味をもっており、地を治める国津神の一柱で山を治める神様です。国土全体の神様とも言われています。御神徳には商工業の発展、商売繁昌、試験合格などがあります。

福徳稲荷社

白粉町、虎尾神社境内の稲荷社、川井町稲荷社からいらっしゃった神様です。御祭神は宇迦之御魂命(うがのみたまのみこと)、御神格は五穀豊穣の神・諸産業繁盛の神。名前の「宇迦」は穀物・食物の意味で、穀物の神様です。現在は穀物の神としてだけでなく、農業の神、商工業の神としても信仰されています。御神徳には商売繁盛、五穀豊穣、産業振興などがあります。

八幡社

白粉町、虎尾神社境内の八幡社、西之庄の八幡社からいらっしゃった神様です。御祭神は品陀和気命[応神天皇](ほむだわけのみこと)、御神格は文武の神。八幡様は戦前までは武神として崇められていました。戦後から平和観念が浸透していくな   かで、教育や縁結びなど日常生活に根ざした諸願成就の神へと変化していきました。御神徳には家運隆昌、成功勝利、悪病災難除け、子孫繁栄などがあります。

多賀社

御祭神は伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)、御神格は人類起源の神、結婚の神、国堅めの神、生命の祖神。イザナギノミコトは数々の日本の国土を誕生させた『国生み』や多くの自然神うあ文化神を誕生させた『神生み』を行なったことから、国堅めの神や生命の祖神ともされています。御神徳には家運隆昌、子孫繁栄、縁結び、無病息災・病気平癒などがあります。

住吉社

御祭神は上筒之男命(うわづつのおのみこと)、中筒之男命(なかづつのおのみこと)、底筒之男命(そこづつのおのみこと)。御神格には海の神、航海の神、和歌の神。住吉社の祭神は、伊弉諾尊が禊祓を行われた際に海中より出現された底筒男命・中筒男命・表筒男命の三神を祭神とします。禊祓・産業・貿易・外交の祖神と仰がれています。御神徳には厄除け・災難除け、海上・航海安全、農耕・産業守護などがあります。

熊谷稲荷社

熊谷社よりいらっしゃった神様です。御祭神は宇迦之御魂命(うがのみたまのみこと)、御神格は五穀豊穣の神・諸産業繁盛の神。名前の「宇迦」は穀物・食物の意味で、穀物の神様です。現在は穀物の神としてだけでなく、農業の神、商工業の神としても信仰されています。御神徳には商売繁盛、五穀豊穣、産業振興などがあります。

天神社

塚本の菅原神社からいらっしゃった神様です。御祭神は菅原道真公、御神格は学問の神、受験の神。菅原道真は代々学者の家系に生まれ長じて学者、文人それに政治家として卓越した能力を発揮し、醍醐天皇のとき五十五歳で右大臣に上り詰めた人物です。「天神様」「天神さん」と呼ばれ、学問や受験合格の神さまとして親しまれています。御神徳には受験合格、学問上達、病気平癒などがあります。

薬祖社

御祭神は大穴牟遅命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこのみこと)、御神格は国土経営の神・開拓の神・商業の神・農業の神・薬品の神・縁結びの神,
医療神、酒造の神、温泉神。大穴牟遅神は北海道において開拓三神の1神として多くの神社で祀られています。一般的には日本神話に登場する神でもあり、国津神(天孫降臨以前から国土を治めていたとされる土着の神、天照大神などのいる高天原の神を天津神という)主宰神ともされている神様です。少彦名命は薬師達が崇拝した守護神という意味合いから、薬神と書いてクスシノカミとも読まれます。古くから(医薬・薬業の守護神)として知られています。御神徳には開運厄除け、五穀豊穣、病気平癒、産業開発、交通安全、厄除け、産業開発、縁結び、安産・育児守護などがあります。

浅間社

白粉町にあった虎尾神社からいらっしゃった神様です。御祭神は木花咲耶姫(このはなさくやひめのみこと)、御神格は山の神、火の神、酒造の神。木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)は、桜の如く華やかに咲いて、桜のように儚く散った絶世の美女。まさに美人薄命を絵に描いたような神様です。神話に描かれたストーリーから、幅広いご利益・ご神徳がある神様として日本全国の神社に祀られています。御神徳には安産・子授け、火難消除、農業、漁業、航海、織物業の守護などがあります。

開運稲荷社

日野町、四ツ辻の鳥谷食堂から熊谷稲荷社の中に合祀された神様です。御祭神は宇迦之御魂命(うがのみたまのみこと)、御神格は穀豊穣の神・諸産業繁盛の神。名前の「宇迦」は穀物・食物の意味で、穀物の神様です。現在は穀物の神としてだけでなく、農業の神、商工業の神としても信仰されています。御神徳には商売繁盛、五穀豊穣、産業振興などがあります。

水天宮

文久2年に建てられたお社にお祀りされておりました。現在まつられているお社は元大松社であり、境内の大松伐採の際に伐採を行った大徳建設より奉納されたお社となります。御祭神は弥都波能売命(みづはのめのみこと)、御神格は水の神・井戸の神・安産の神・灌漑用水の神・農耕の神。弥都波能売神(みつはのめのかみ)は、神生みの終わりに生まれた、火を鎮める水神にして豊穣をもたらす農耕神です。水の神であるため、後世では民間の井戸の神と習合することもありました。御神徳には農耕守護、祈雨・止雨、子授けなどがあります。

猿田彦社

白粉町の虎尾神社境内にいらっしゃった神様です。御祭神は猿田彦命(さるたひこのみこと)、御神格は導きの神、交通の神、伊勢の地主神。猿田彦命は白鬚(しらひげ)大明神として、航海安全、長寿、農耕の神として全国的に信仰されています。また、天孫「瓊々杵尊」の神降りの際に道案内を行った国津神ということで、道開きの神としても信仰を集めています。御神徳には延命長寿、災難・方位除け、厄除開運などがあります。