納骨についてのご質問。これもよくお尋ねいただきます。
結論から申しますと、納骨に期限はありません。
世間では、
「四十九日(満中陰)の時に納骨しなきゃダメだよ!」だとか、
「いつまでも家に置いとったらあかんで!」などと言われることがあると聞きます。
ですが本当は、いつ納骨しても良いのです。
実際にこんな事例がありました。
数年前、とある60代女性のお連れ合いさんがご往生なされました。
お子さんやお孫さん、ご往生なされた方のご兄弟やご近所の方など、沢山の方々とご一緒させていただいた通夜、葬儀のご縁でした。
火葬、初七日が終わってお話をしていた時、長男さんからこのように聞かれました。
「父のお骨は、いつまでに納骨しなきゃならないんですかね?」
ご質問に対して私は次のように答えます。
「いつまでにしなきゃいけないという決まりはありませんよ。それぞれにお父さまを偲びやすい形が一番です。早く納骨しないと落ち着かないようであれば、近々納骨していただいて結構ですし、しばらく傍にいてほしいと思われるようであれば、ご自宅にご安置なされてください。」
するとお母さんが、
「子どもも孫も遠くに住んでるし、主人のお骨を納骨したら本当に一人になってしまったみたいで寂しいわ。だから、しばらくうちに置いとかせてください」
と仰られました。「そばに置いておきたい」という思いからご自宅にご安置されているそのお骨は、今もご自宅にご安置されています。
このように、ずっとご自宅で大切にご安置していただいても構いませんし、お墓や合同墓(永代供養墓)に納骨していただいても構いません。
それぞれに仏さまに手を合わせることを大切にさせていただきながら、故人さまを偲ばせていただきましょう。
とは言え、「放ったらかしにして良い」というわけではないことにはご留意いただきたいです。
実際にずっと家にご安置した状態で施主さまがご往生なされた(お亡くなりになられた)場合、そのお子さんやお孫さん方が残されたお骨をどうすれば良いのか困っておられたという事例もございました。
先にも述べた通り無理に急いで納骨する必要はありませんが、放ったらかしにはならないように気をつけながら大切になさってください。
お墓をお考えの場合、正覚寺にもございますのでよろしければご相談ください。従来からよく目にする家ごとのお墓もございますし、合同墓(永代供養墓)もございます。
従来のお墓は津市内二箇所にございます。偕楽公園墓地(近鉄線・JR線津駅近く)と青谷墓地(津斎場近く)です。合同墓は偕楽公園墓地の中にございます。
合同墓については、ご利用前までの宗旨宗派については一切問いません。ただし、ご利用後の法要については、浄土真宗本願寺派のお作法に沿って行いますことをご理解ください。
また本堂の地下にご門徒(檀家)さん限定の納骨堂もございます。
詳しい事は正覚寺までお尋ねください。(TEL:059-227-8517)